マルチブラケット矯正で感じる違和感の原因と対処法
マルチブラケット矯正中、歯が浮いたように感じたり、噛み合わせが合わないように感じたりすることがあるかもしれません。いつまで違和感が続くのだろうと不安に思う方もいるでしょう。今回は、マルチブラケット矯正で感じやすい違和感の原因と対処法についてご紹介します。
マルチブラケット矯正で感じやすい違和感と原因
マルチブラケット装置がついている間は、歯列全体が締め付けられているような、引っ張られているような違和感を覚えやすくなります。これは、歯に取り付けたブラケットとワイヤーによって、歯を動かしているために起こるものです。歯列を整えている途中ですので、上下の噛み合わせが一時的に合わなくなり、違和感につながることもあります。
歯に違和感があるのはいつまで?
初めて装置をつけた時や、ワイヤーを調整した直後は特に違和感が出やすく、食べ物を噛むと痛みを感じることもあります。違和感は時間の経過とともに落ち着いてきますので、個人差はあるものの1週間~10日程度で軽減されるでしょう。ただし、1週間ほど経っても痛みが続く、違和感がなくならないといった場合は、何らかの不具合が起きている可能性がありますので、一度歯科医院に相談してみてください。
矯正中の歯が気になる時の対処法
近年は、矯正装置の改良が進み、強い痛みが出るケースは稀ですが、歯科矯正のメカニズム上、治療中の違和感を完全になくすことは難しいでしょう。歯が気になる時の対処法としては、できるだけ歯に負担がかからないような食事をとることが挙げられます。噛み切る動作を必要とする硬いものや、弾力のあるものは避け、おかゆや麺類などの柔らかいものを選ぶとよいでしょう。また、かぶりつかず一口大に切ってから食べるなどの工夫も大切です。
いつもより痛みが強い、どうしても痛みが治まらない場合は、応急処置として痛み止めを服用する方法もあります。ただし、痛み止めは歯の移動を促す物質の産生を阻害してしまうと言われており、常時飲み続けることはおすすめできません。違和感や痛みが心配な方は、あらかじめ医師に相談しておくとよいでしょう。