矯正治療で歯根吸収が進んでしまう? | 矯正歯科コラム

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歯科コラム

矯正治療で歯根吸収が進んでしまう?

歯科矯正治療のリスクのひとつである「歯根吸収」とは、歯茎の中に埋まっている「歯の根っこ」の部分の形が変わったり、短くなったりしてしまうことです。今回は、歯根吸収が問題とされる理由や、矯正治療における歯根吸収の原因についてご紹介します。

歯根吸収がリスクとなる理由

歯根を建物に例えると、基礎や土台の部分にあたります。噛み合わせの際にかかる強い力に耐えるため、見えている歯の2~3倍の長さがあります。しかし、外傷や歯科矯正など何らかの原因で歯根吸収が進み歯根が短くなると、歯を支える力が弱くなり、歯がグラグラと動き出します。すると、硬いものが噛みづらくなったり、最悪の場合歯が抜け落ちてしまったりする可能性があります。一度吸収されて短くなった歯根は元の長さに戻ることはありません。

ただし、歯科矯正が原因となっている場合は、矯正装置による治療を終え、保定に移行すると進行が止まるとされています。歯根吸収が起こっているかどうかは、レントゲンによる画像診断で判断できます。

矯正治療で歯根吸収が起きる原因と確率

矯正治療における歯根吸収は、レントゲンに写らないような軽度のものを含めると、かなり高い頻度で発生するとされます。矯正治療では、装置によって持続的に歯に力をかけ、移動する方向をコントロールして歯並びや嚙み合わせを整えていきます。この「歯に力が加わること」と「歯が移動すること」の2つが歯根吸収のおもな原因です。

歯にかける圧力が強すぎると、過剰な負荷によって歯根吸収が起こります。リスクを抑えるには適切な力がかかるよう圧力の調整が重要です。また、力を加えられた歯は傾いたり戻ったりを繰り返し、揺れているような動き(ジグリング)で移動していきます。この動きで歯根がすり減ることにより、歯根吸収が進んでしまいます。

歯根吸収のリスクが高い方

歯根吸収の起こりやすさ、程度には個人差があります。もともとの歯の状態や過去の治療歴、疾患の有無など、矯正治療以外の要因でもリスクが高まるとされています。

  • ・永久歯の治療をする大人の方
  • ・もともと歯根が短い方
  • ・歯根の形が特殊な方
  • ・神経を抜いた歯がある方
  • ・歯をぶつけたことがある方
  • ・アレルギーや喘息を持っている方

以上に該当される方は注意が必要です。

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