営業・接客業でも大丈夫?社会人がマウスピース矯正する際の仕事への影響
マウスピース矯正を検討している社会人、特に営業や接客業の方は、仕事への影響が気になるものです。
結論から言うと、営業・接客業でも仕事への影響はほとんどありません。
この記事では、マウスピース矯正による仕事への懸念点を解消し、ビジネスシーンでの具体的な対処法を解説します。
マウスピース矯正は仕事に影響する?社会人が抱える3つの懸念点
マウスピース矯正は目立ちにくい一方で、職場での見た目や会話、業務への集中力など、いくつかの懸念点が挙げられます。
特に治療開始直後は、装置に慣れるまで違和感を覚えることも少なくありません。
ここでは、社会人が抱えやすい3つの具体的な不安要素について、どのような影響が考えられるのかを詳しく見ていきます。
【見た目の影響】至近距離での会話で相手に気づかれないか
マウスピース矯正で用いる装置は透明なため、ワイヤー矯正に比べて非常に目立ちにくいのが特徴です。
日常生活における会話の距離であれば、装着していることに気づかれるケースはほとんどありません。
しかし、至近距離で話す場合や光の当たり方によっては、相手が気づく可能性もゼロではないです。
特に歯の表面に「アタッチメント」と呼ばれる白い突起物を付けている期間は、マウスピースを外した際に少し目立つことがあります。
とはいえ、仕事上のコミュニケーションに深刻な支障をきたすほどではなく、多くの場合は気にせず過ごせるでしょう。
【滑舌への影響】プレゼンや電話応対で発音が不明瞭になるか
マウスピースを装着し始めた当初は、口の中に異物が入ることによる違和感から、一時的に話しにくさを感じることがあります。
特にサ行、タ行、ラ行といった、舌先を歯の裏につける発音がしにくくなる傾向が見られます。
しかし、この発音のしにくさは、ほとんどの場合一時的なものです。
数日から数週間もすれば舌がマウスピースの厚みに順応し、次第に普段通りの滑舌に戻ります。
重要なプレゼンや商談が控えている場合は、事前に会話の練習をしたり、その時間だけ装置を外したりする工夫で対応可能です。
【痛み・違和感】業務中の集中力が途切れてしまわないか
マウスピース矯正は、歯を動かすために継続的な力をかける治療法です。
そのため、新しいマウスピースに交換した直後の2〜3日間は、歯が締め付けられるような痛みや圧迫感が出ることがあります。
この痛みは歯が計画通りに動いている証拠であり、通常は時間とともに徐々に和らいでいきます。
痛みの感じ方には個人差がありますが、仕事に集中できないほどの強い痛みが続くことは稀です。
もし痛みが気になるようであれば、市販の鎮痛剤を服用して対処することもできます。
治療期間を通じて常に痛むわけではないため、業務への長期的な影響は限定的です。
仕事と両立させる!ビジネスシーン別マウスピース矯正の乗り切り方
マウスピース矯正を成功させるには、1日20時間以上の装着時間を守ることが重要です。
しかし、仕事中の会議や会食など、装置を外さなければならない場面も出てきます。
ここでは、ビジネスシーンで遭遇しがちな状況別に、スマートに治療と仕事を両立させるための具体的な対処法や工夫を紹介します。
【会議・商談】大事な場面で一時的にマウスピースを外すのは問題ない?
どうしても滑舌が気になる重要な会議や、長時間の商談の場面では、一時的にマウスピースを外すことも認められています。
ただし、これは短時間に限定した最終手段と考えるべきです。
マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されており、外す時間が長引くと治療計画に遅れが生じたり、期待した効果が得られなくなったりする恐れがあります。
短時間の会議であれば大きな問題にはなりにくいですが、日常的に外すことは避ける必要があります。
外した際は、紛失や破損を防ぐために必ず専用のケースへ保管する習慣をつけましょう。
【ランチ・飲み会】外食時のマウスピースの正しい着脱と保管方法
クライアントとのランチや会社の飲み会など、外食の際には必ずマウスピースを外してから飲食します。
装着したまま食事をすると、装置の破損や変形、着色の原因となります。
特にコーヒーやワインなど色の濃い飲み物は着色しやすいため注意が必要です。
マウスピースを外す際は、人目が気にならない化粧室などを利用するとよいでしょう。
外した装置はティッシュに包むと紛失や誤って捨ててしまうリスクがあるため、必ず専用のケースで保管してください。食後は歯を磨いてから再装着するのが理想です。
【歯磨きの時間】会社の昼休みでも手軽にできる口腔ケアのコツ
昼食後にマウスピースを再装着する前には、口腔ケアが不可欠です。
会社の昼休みなど時間や場所が限られている環境では、手早くケアできる工夫を取り入れましょう。
携帯用の歯ブラシセットを常備しておくのが基本ですが、どうしても歯磨きの時間が確保できない場合は、デンタルフロスや歯間ブラシで食べかすを取り除き、マウスウォッシュで口をゆすぐだけでも構いません。
また、洗面所が混雑している状況に備え、コップ付きの歯磨きセットを用意しておくと、場所を選ばずにケアしやすくなります。
清潔な状態で再装着することが、虫歯や歯周病のリスクを減らします。
【出張・外出先】万が一の紛失や破損を防ぐための持ち運び術
長期の出張や転勤、外出先では、マウスピースの管理に一層の注意が求められます。
紛失や破損といったトラブルを防ぐため、常に専用のケースに入れて持ち運ぶことを徹底してください。
カバンの中でケースを見失わないように、目立つ色のものを選んだり、ストラップを付けたりするのも有効な対策です。
また、万が一の事態に備え、現在使用しているものの一つ前のマウスピースを予備として携帯しておくと安心できます。
もし外出先で紛失や破損をしてしまった場合は、自己判断で装着を中止せず、速やかにかかりつけの歯科医院へ連絡して指示を仰ぎましょう。
マウスピース矯正の仕事への影響に関するよくある質問
ここまでマウスピース矯正と仕事の両立について解説してきましたが、ほかにも細かな疑問や不安が残るかもしれません。
実際に治療を始める前に解消しておきたい、よくある質問とその回答をまとめました。
職場の人間関係や通院のスケジュール、万が一のトラブルに関する疑問について、簡潔に解説します。
職場の同僚や上司に矯正していることを伝えるべきですか?
必ずしも伝える必要はありません。
マウスピース矯正は目立ちにくいため、気づかれないことも多いです。
しかし、食事の際に着脱することから、頻繁に会食する相手には伝えておくと、余計な気を遣わせずに済み、スムーズに行動できます。
矯正中の定期的な通院は仕事のスケジュールに影響しますか?
影響は比較的少ないです。
マウスピース矯正の通院頻度は1.5〜3ヶ月に1回程度が一般的で、ワイヤー矯正より少ない傾向にあります。
多くの歯科医院では、土日や平日の夜間も診療しているため、仕事のスケジュールに合わせて調整しやすいです。
装着時間を守らないと仕事にどんな悪影響がありますか?
治療期間が延びる可能性が高まります。
装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、治療が長引いて通院回数や費用が増える原因になります。
結果的に、仕事のスケジュール調整がより長期間にわたって必要になるという悪影響が考えられます。
まとめ
マウスピース矯正は、見た目や滑舌、痛みなど仕事への影響が懸念されますが、その多くは治療開始後しばらくすると慣れることがほとんどです。
特に、見た目の問題はワイヤー矯正に比べて格段に少なく、営業職や接客業の方でも安心して治療を進められます。
会議や食事中の対処法、日々のケアを工夫することで、仕事との両立は十分に可能です。
治療中は自己管理が求められますが、歯並びが整うことで得られる自信や清潔感は、ビジネスシーンにおいて大きなメリットとなります。
不安な点は事前に歯科医師へ相談し、納得した上で治療に臨むことが重要です。
記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐
■ 略歴
- 朝日大学歯学部 卒業
■ 所属学会・資格
- 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
- 日本訪問歯科協会認定医
- 日本歯周病学会 会員
- 日本障害者歯科学会 会員
- 日本訪問歯科協会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
■ 著書
- 『よみがえる青春のかみごこち』 国際臨床出版社
- 『訪問歯科診療におけるメディカルインタビューの進め方』 日本訪問歯科協会
- 『訪問歯科診療 アドバンスプログラム』DVD内著書 日本訪問歯科協会
- 『補綴とデンチャーへのリマインダー』DVD教材収録 日本訪問歯科協会



