浮く・フィットしない…マウスピースがずれる時のチェックポイント|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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矯正歯科コラム

浮く・フィットしない…マウスピースがずれる時のチェックポイント

マウスピースが浮く・フィットしない場合、装着時間不足や歯の動きとのズレが原因であることが多く、早めの確認と対応で改善できるケースがほとんどです。

特に、

・マウスピースの端が浮いている
・奥までしっかりはまらない
・交換直後から強いズレを感じる

といった場合は、歯の移動が計画通り進んでいない可能性があります。

そのまま放置すると、歯並びのズレや治療期間の延長につながるため注意が必要です。
この記事では、マウスピースがずれる主な原因やチェックポイント、すぐにできる対処法から受診の目安までわかりやすく解説します。
「このままで大丈夫?」と迷ったときに、正しく判断できるよう参考にしてください。

そのマウスピースの「ずれ」、大丈夫?許容範囲と危険なサインを解説

マウスピースと歯の間に生じる隙間には、問題のない許容範囲のケースと、すぐに対応が必要な危険なケースがあります。
自己判断で放置せず、まずはズレの状態を正しく見極めることが大切です。
ここでは、その判断基準となる目安について解説します。

髪の毛1本分程度の隙間は許容範囲内

新しいマウスピースに交換した際、0.5mm程度のわずかな隙間ができるのは、歯が次に動くためのスペースです。
この程度の浮きは、数日間正しく装着を続けることで解消されることがほとんどであり、過度な心配は不要です。

1mm以上の浮きや痛みがある場合は要注意

マウスピースと歯の間に爪が入るほど(1mm以上)の隙間がある場合や、装着時に強い痛みを感じる場合は注意が必要です。
これは歯が計画通りに動いていない「アンフィット」と呼ばれる状態の可能性があります。
速やかにかかりつけの歯科医院へ相談してください。

なぜ?マウスピースがずれる・浮いてしまう5つの主な原因

マウスピースがずれる背景には、日常生活の習慣から予測が難しい歯の動きまで、さまざまな原因が考えられます。
主な原因を理解することで、ズレの予防や早期発見につながります。
ここでは、代表的な5つの原因について見ていきましょう。

原因1:装着時間が1日20時間に満たない

マウスピース矯正では、1日20~22時間以上の装着が推奨されています。
装着時間がこの基準に満たないと、歯の動きが治療計画に追いつかず、次のマウスピースが合わなくなります。
特に、食事や歯磨き以外で外している時間が長いと、ズレが生じやすくなります。

原因2:チューイーの使用が不十分で密着していない

チューイーは、マウスピースを歯にしっかり密着させるための補助道具です。
装着時に毎回使用することで、歯とマウスピースのフィット感を高め、計画通りの歯の移動を促します。
この使用が不十分だと、マウスピースが浮いたままになり、ズレの原因となります。

原因3:歯に付けたアタッチメントが外れている

アタッチメントは、歯の表面に付ける小さな突起で、複雑な歯の動きをサポートする重要な役割を担います。
このアタッチメントが食事や歯磨きの際に外れてしまうと、マウスピースがしっかりと固定されず、浮きやズレを引き起こすことがあります。

原因4:シミュレーション通りに歯が動いていない

事前のシミュレーションでは予測しきれない、個人の骨の硬さや歯の動きやすさによって、計画通りに歯が動かないことがあります。
特に動きにくい歯がある場合、その部分からズレが生じ、マウスピース全体がフィットしなくなる可能性があります。

原因5:食事や歯磨き以外にも頻繁に着脱している

マウスピースは弾力性のある素材ですが、必要以上に頻繁な着脱を繰り返すと、わずかな変形が生じることがあります。
また、着脱の回数が増えるほど合計の装着時間が短くなりがちです。
少しずつ蓄積したズレが、やがて大きな不適合につながる場合もあります。

【自分でできる】マウスピースのずれに気づいた時の初期対応

マウスピースの浮きやズレに気づいた際、すぐに歯科医院へ行けない場合でも、自分で試せる対処法があります。
ただし、これらはあくまで初期対応です。
痛みが伴う場合や、数日試しても改善しない場合は、必ず専門医の指示を仰いでください。

まずはチューイーを噛み込んでしっかりフィットさせる

マウスピースが浮いていると感じたら、まずはチューイーを使いましょう。
浮いている部分を中心に、数分間しっかりと噛み込むことで、マウスピースが歯に密着し、ズレが改善されることがあります。
装着するたびにチューイーを使用することを習慣づけてください。

1日の装着時間を22時間以上に徹底してみる

装着時間が不足している自覚がある場合は、まず装着時間を厳守することから始めましょう。
食事と歯磨きの時間以外は常に装着し、1日22時間以上を目標に生活を見直します。
数日間これを徹底することで、歯の動きが追いつき、ズレが解消される場合があります。

痛みがなければ一つ前のマウスピースに戻す

新しいマウスピースに交換して明らかにフィットしない場合、自己判断は危険ですが、歯科医の指示のもと一つ前のマウスピースに戻すことがあります。
無理に進めず前の段階に戻ることで、歯が計画の位置まで動くのを待ち、ズレをリカバリーする方法です。

歯科医院での対応は?ずれてしまった後のリカバリー方法

セルフケアで改善しないズレは、歯科医院での専門的な対応が必要です。
放置すると治療計画全体に影響が及ぶため、早めに相談することが重要です。
ここでは、歯科医院で行われる代表的なリカバリー方法について解説します。

歯型を再スキャンしてマウスピースを作り直す

ズレが大きく、現在のマウスピースでは修正が困難だと判断された場合、口腔内を再度スキャンして歯型を採り直します。
その時点の歯並びに合わせて新しい治療計画を立て、マウスピースを再作製することで、治療を軌道に戻します。

治療計画を修正し期間を延長する

歯の動きが計画より遅れている場合、同じ番号のマウスピースの装着期間を延ばす、あるいは治療計画そのものを見直すことがあります。
この調整により、治療期間が当初の予定より1〜2ヶ月、あるいはそれ以上延長される可能性があります。

ワイヤーなどの補助的な矯正装置を一時的に使う

特定の歯が動きにくいことがズレの原因である場合、その歯を動かすために補助的な装置を使用することがあります。
部分的にワイヤーを用いたり、顎間ゴムと呼ばれる医療用の輪ゴムを併用したりして、歯の移動をサポートします。

要注意!マウスピースのずれを放置する3つのリスク

わずかなマウスピースのズレでも、それを軽視して放置すると、治療全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
期待通りの結果を得るためにも、ズレを放置することの具体的なリスクを理解しておくことが大切です。

リスク1:治療期間が計画よりも大幅に長引く

ズレが生じている状態は、歯が計画通りに動いていない証拠です。
放置してズレが大きくなると、治療計画の修正やマウスピースの再作製が必要となり、その分治療期間が当初の予定よりも大幅に長引くことになります。

リスク2:マウスピースの再作成で追加費用がかかる

治療の契約内容によっては、マウスピースの再作製が保証の範囲外となり、追加で費用が発生するケースがあります。
特に、装着時間不足など自己管理に起因するズレの場合、自己負担となる可能性が高まります。

リスク3:シミュレーションとは違う歯並びになる

ずれたマウスピースを無理に使い続けると、歯に意図しない力がかかり、計画とは異なる方向に動いてしまう恐れがあります。
最終的に、シミュレーションで目指していた理想の歯並びとは違う結果で治療を終えなければならないリスクが生じます。

マウスピース矯正のずれに関するよくある質問

ここでは、マウスピース矯正のズレに関して、多くの方が抱く疑問について回答します。
治療中の不安を解消するため、ぜひ参考にしてください。

マウスピースが浮くのはどのくらいまで許容範囲ですか?

髪の毛1本分(約0.5mm)程度の隙間は、歯が動くためのスペースであり許容範囲内です。
しかし、爪先が入る(約1mm以上)ほどの浮きや、装着時に痛みを感じる場合は、歯科医院へ相談することをおすすめします。

ずれたまま次のマウスピースに進んでも大丈夫ですか?

自己判断で次のステップに進むのは避けるべきです。
現在のマウスピースがフィットしていない状態で次に進むと、ズレがさらに大きくなり、痛みの原因や治療計画の大幅な遅れにつながる可能性があります。必ず歯科医師に相談し、指示を仰いでください。

マウスピースを作り直す場合、追加料金はかかりますか?

契約プランによって異なります。
保証期間や回数が設けられているプランでは無料の場合もありますが、装着時間不足など患者側の問題が原因の場合は追加料金が発生することもあります。
治療開始前に契約内容をよく確認しておくことが重要です。

まとめ

マウスピース矯正中のズレは、装着時間の不足やチューイーの使用不足など、日々の習慣が原因で起こることが多いです。
ズレに気づいたら、まずはチューイーの使用や装着時間を見直しましょう。
1mm以上の浮きや痛みがある場合、または数日経っても改善しない場合は、自己判断で放置せず、速やかにかかりつけの歯科医院に相談してください。

記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐

記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐

略歴

  • 朝日大学歯学部 卒業

所属学会・資格

  • 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
  • 日本訪問歯科協会認定医
  • 日本歯周病学会 会員
  • 日本障害者歯科学会 会員
  • 日本訪問歯科協会 会員
  • 日本歯科保存学会 会員

著書

  • 『よみがえる青春のかみごこち』 国際臨床出版社
  • 『訪問歯科診療におけるメディカルインタビューの進め方』 日本訪問歯科協会
  • 『訪問歯科診療 アドバンスプログラム』DVD内著書 日本訪問歯科協会
  • 『補綴とデンチャーへのリマインダー』DVD教材収録 日本訪問歯科協会

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