マウスピース矯正が浮く理由とは?原因と対策|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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マウスピース矯正が浮く理由とは?原因と対策

マウスピース矯正中に「マウスピースが浮いている」と感じることは少なくありません。特に新しいマウスピースに交換した直後は、歯がまだ形状に追いついていないため浮いて見えることがあります。多くは時間とともに解消されますが、長引く浮きは治療に影響を及ぼす可能性があります。原因と対処法を知り、不安を解消して治療を進めましょう。

マウスピースが浮くのはどんな状態?許容範囲とチェック方法

マウスピースを装着したときに、理想は歯にしっかり密着した状態です。
交換直後に0.5mm程度の浮きが出るのは一般的で、2〜3日で改善することが多いです。
しかし、1mm以上の浮きが1週間以上続く場合は要注意。鏡で隙間やアタッチメントの密着を確認し、異常があれば早めに歯科医院へ相談しましょう。

マウスピース矯正で浮く主な原因

▼新しいマウスピース交換直後
数日で馴染むことが多い。

▼装着時間不足
1日20〜22時間が目安。不足すると計画通り動かない。

▼装着方法の不備
奥歯から無理に入れるなどで均等に圧力がかからない。チューイー使用が効果的。

▼歯の動きが治療計画とずれる
特に大きく動かす歯やねじれた歯で起こりやすい。

▼マウスピースの変形・破損
高温での洗浄や食いしばりに注意。

▼矯正用ゴムの力が強すぎる
ゴムに引っ張られて浮くことがある。

▼もともと合っていない
稀だが再作製が必要になるケースもある。

マウスピースの浮きを放置する3つのリスク

マウスピースが浮いている状態を放置すると、矯正治療にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

リスク1:歯が計画通りに動かず治療期間が延びる

マウスピースが浮いている状態を放置すると、歯に適切な矯正力が伝わらず、治療計画通りに歯が動かなくなる可能性があります。
浮きが生じることで、歯の移動が滞り、最悪の場合、せっかく動かした歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」が起こることもあります。
これにより、治療期間が延長されたり、再治療が必要になったりするリスクが高まります。

リスク2:マウスピースの変形や破損につながる

マウスピースが浮いている状態で無理に装着を続けることで、マウスピースに過度な負担がかかり、変形や破損につながる可能性があります。
マウスピースが変形・破損すると、歯に正しくフィットしなくなり、矯正効果が得られないだけでなく、治療の続行が困難になる場合もあります。

リスク3:口の中を傷つけてしまう恐れがある

マウスピースが大きく浮いている場合、マウスピースの縁や破損した部分が口の中の粘膜や歯茎に接触し、傷つけてしまう恐れがあります。
これにより、口内炎や炎症が生じ、痛みや不快感を引き起こすことがあります。
また、傷口から細菌が侵入し、感染症のリスクを高める可能性も考えられます。口の中に異常を感じた場合は、速やかに歯科医院に相談することが大切です。

マウスピースが浮いたときに自分でできる対処法

マウスピースが浮いていると感じた場合でも、軽度であれば自分で対処できる方法があります。
これらの対処法を試すことで、マウスピースのフィット感を改善し、治療の進行を助けることができるかもしれません。
ただし、自己判断での対処には限界があるため、改善しない場合は速やかに歯科医院に相談することが重要です。

▼チューイーを使う:隙間を埋めて矯正力を均等に伝える。
▼装着時間を見直す:20〜22時間を守る。
▼一つ前のマウスピースに戻す:ただし必ず歯科医師に相談してから。

マウスピースの浮きを未然に防ぐためのポイント

マウスピースの浮きは、矯正治療の進行に影響を与える可能性があります。
しかし、日頃のちょっとした心がけで、浮きの発生を未然に防ぐことができます。
以下のポイントを実践することで、スムーズな矯正治療を目指しましょう。

歯科医師に指示された装着時間を必ず守る

マウスピース矯正を成功させるためには、歯科医師から指示された装着時間を厳守することが最も重要です。
一般的に1日20〜22時間以上の装着が推奨されており、この時間を守ることで歯は計画通りに動きます。
装着時間が不足すると、歯の動きが遅れ、新しいマウスピースがフィットしなくなり、浮きが生じる原因となります。
食事や歯磨きなど、マウスピースを外す時間を最小限に抑え、それ以外の時間は常に装着するように習慣づけましょう。

マウスピースの正しい着脱方法を徹底する

マウスピースの浮きを防ぐためには、正しい着脱方法を身につけることが重要です。
誤った方法で着脱を行うと、マウスピースが変形したり、歯に均等な力がかからず浮きが生じたりする原因となります。
マウスピースを装着する際は、まず前歯部分に軽く合わせ、次に指で奥歯部分をしっかりと押し込み、最後にチューイーを噛んで全体を密着させます。
外す際は、奥歯側からゆっくりと外すようにしましょう。無理な力を加えたり、片側だけ強く引っ張ったりしないよう注意が必要です。

定期検診を欠かさず受診して歯の動きを確認してもらう

マウスピース矯正では、定期検診を欠かさずに受診することが非常に重要です。
定期検診では、歯科医師が歯の動きが治療計画通りに進んでいるかを確認し、マウスピースの浮きがないか、アタッチメントが正しく機能しているかなどをチェックします。
万が一、歯の動きにずれが生じている場合や、マウスピースの浮きが見られる場合でも、早期に発見し、適切な対処法を講じることができます。
これにより、治療期間の延長やトラブルを防ぎ、スムーズに矯正を進めることが可能になります。

まとめ

マウスピース矯正中に「浮いている」と感じることは、多くの人が経験する現象です。
軽度の浮きであれば許容範囲内ですが、1mm以上の大きな浮きが2〜3日以上続く場合は、治療計画とのずれやマウスピースの破損など、何らかの問題が起きている可能性があり、放置すると治療期間の延長やマウスピースの破損、口腔内を傷つけるリスクが生じます。
自分でできる対処法としては、チューイーを使ってマウスピースを密着させることや、装着時間を改めて守ることが挙げられます。
しかし、これらの対処法を試しても改善しない場合は、速やかに歯科医院に相談し、歯科医師の指示を仰ぐことが大切です。
定期的な検診と正しい使用方法を守り、安心してマウスピース矯正を進めましょう。

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