矯正歯科治療中はスポーツできない?
歯の矯正治療を行なう際、治療中にスポーツをしても問題がないのか、スポーツ競技に携わっている方は非常に気になります。矯正歯科治療中は該当するスポーツが、コンタクトスポーツであるかノンコンタクトスポーツであるかによって状況が異なってきます。
さらに、コンタクトスポーツの中でも、フルコンタクト・セミコンタクト・リミテッドコンタクトに分かれます。まずフルコンタクトとは相手との接触が必須となるスポーツであり、代表的なスポーツにはラグビーがあります。そのほかにも、アメフト、ボクシング、柔道、水球などのスポーツが挙げられます。力を制御して相手と接触するセミコンタクトには、剣道やカンフーがあります。さらに、相手との接触にある程度距離のあるリミテッドコンタクトには、サッカー、野球、バスケットボールなどのスポーツが該当します。
これらのコンタクトスポーツを行なう際には、ワイヤー矯正などの器具は、(口内粘膜の)裂傷の恐れがあるのでおすすめできません。また、違和感が大きいため集中力が無くなり、十分な能力を発揮できないケースもあります。一方で、ノンコンタクトとなるその他のスポーツは問題ないとされており、ひとりで行なうマラソンなどは矯正歯科治療中でも行なうことが可能です。
では、先ほどお伝えしているコンタクトスポーツでは矯正治療はできないのかというと、そうではありません。マウスピース矯正を利用すれば、競技中のみマイスピースを外すことが可能となります。ただしマウスピース矯正は、1日20時間以上は装着しなければならないので、歯みがきと食事の時間、競技時間が4時間以内になるように工夫する必要があります。また、極端に歯並びが悪い場合は、マウスピース矯正は適合しないので、裏側矯正が有効な方法となります。
この場合、強い違和感があるので慣れるまでは大変かも知れません。堺市エリアにて矯正治療とスポーツを両立させたいとお考えなら、西村歯科にお気軽にご相談ください。当院では矯正治療の専門医として、高い技術と知識、そして豊富な経験があります。当院なら、フルコンタクト・セミコンタクト・リミテッドコンタクト別に、どの矯正方法が最適かを提案できるので安心して矯正治療を受けられます。
記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐
■ 略歴
- 日本歯科大学新潟歯学部 卒業
■ 所属学会・資格
- 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
- 日本訪問歯科協会認定医
- 日本歯周病学会 会員
- 日本障害者歯科学会 会員
- 日本訪問歯科協会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
■ 著書
- 『よみがえる青春のかみごこち』 国際臨床出版社
- 『訪問歯科診療におけるメディカルインタビューの進め方』 日本訪問歯科協会
- 『訪問歯科診療 アドバンスプログラム』DVD内著書 日本訪問歯科協会
- 『補綴とデンチャーへのリマインダー』DVD教材収録 日本訪問歯科協会



