歯列矯正後のリテーナーの装着期間と後戻りについて|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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矯正歯科コラム

歯列矯正後のリテーナーの装着期間と後戻りについて

矯正治療一般

リテーナーの装着期間(保定期間)は矯正治療にかかった期間と同じだけ必要です。

例えば、矯正治療が終了するまでに2年半かかった場合、リテーナーも2年半程度装着しなければなりません。
ただし、10年経っても後戻りのリスクはあるため、リテーナーはできるだけ長く装着したほうがよいでしょう。

最初の半年間は、少なくとも1日あたり20時間以上の装着が必要です。
保定期間中も定期的に通院し、歯科医師から適切な装着時間の指示を受けます。
後戻りを防ぐために、定められた装着時間を守りましょう。1日あたりの装着時間は徐々に短くなり、最終的には睡眠中だけで済むようになります。

リテーナーの正しい装着と定期的な通院は、美しい歯並びを維持するために大切な要素と言えるでしょう。

徐々に装着時間は少なくできる

矯正治療が完了した直後の歯は、周辺の骨がまだ安定していないため、非常に動きやすい状態です。
このため、初期段階では食事や歯磨きの時間を除き、1日20時間以上のリテーナーの装着が求められます。この時期に装着を怠ると、後戻りを引き起こすリスクが高まります。

その後、歯の状態が安定してくるのに合わせて、歯科医師の指示のもとで徐々に装着時間を短くしていくのが一般的です。
例えば、日中の装着が不要になり、夜間の就寝時のみの装着へと移行します。
ただし、装着時間を自己判断で減らすことは絶対に避けるべきです。
定期的な通院を通じて、歯科医師が歯の安定度合いを診断し、その指示に従って装着時間を調整することが、治療で得た歯並びを維持するために不可欠です。

リテーナーを装着していないとどうなる?

矯正治療完了直後の歯はとても動きやすく、リテーナーを半日外すだけでも歯が後戻りする可能性があります。
リテーナーを装着したときに痛みやきつさを感じるのは、歯が動いている証拠です。
歯が大きく動いてしまい、せっかく整えた歯並びが崩れてしまった場合、再度矯正しなければなりません。リテーナーの装着を忘れた際には、すぐに再装着しましょう。
もしリテーナーを装着した時に違和感があれば、すぐに歯科医師に連絡してください。
リテーナーの装着を習慣化するためのポイントをご紹介します。

・毎日、決まった時間にリテーナーを装着する
・リテーナーの装着時間にアラームをセットする
・リテーナーケースを携帯して、不要なときだけリテーナーを外す

美しい歯並びはリテーナーを定期的に装着することで維持できます。ぜひこれらのポイントを参考に習慣化していきましょう。 

矯正後の後戻りを防ぐために

矯正治療後の後戻りを引き起こす最大の要因は、リテーナーの装着が不十分なことです。
しかし、後戻りの原因はそれだけではありません。
無意識に舌で前歯を押す癖や、唇を噛むといった口腔習癖、さらには親知らずが隣の歯を押すことなども、歯並びに影響を与える可能性があります。
これらの要因は、リテーナーを装着していても歯に余計な力を加え、後戻りを助長することがあります。
後戻りを効果的に防ぐためには、指示通りにリテーナーを装着し続けることに加え、もし口腔習癖があれば意識して改善し、親知らずに問題があれば歯科医師に相談するなど、総合的な対策を講じることが治療で得た歯並びを長く保つために不可欠です。

リテーナーのお手入れ方法

リテーナーを清潔に保つことは、口腔内の健康を守るために欠かせません。水だけでの洗浄では汚れや菌を十分に落とせないため、専用の洗浄剤を使用するのがおすすめです。
熱湯による消毒は変形の原因になるので避けましょう。また、使用しないときは必ずケースに入れて保管する習慣をつけることが大切です。
ケースを持ち歩けば、外出先でも清潔に管理でき、紛失防止にもつながります。

リテーナー装着中のトラブルと対処法

リテーナーを使用していると、思わぬトラブルが起こることもあります。例えば破損や紛失を放置すると、短期間でも歯が動き、後戻りのリスクが高まります。すぐに歯科医院へ連絡し、早めに新しいものを用意しましょう。
装着時に強い痛みや違和感が続く場合は、歯に不要な力がかかっている可能性があるため、自己判断せずに歯科医師へ相談してください。
また、旅行や留学など長期の外出時には、予備のリテーナーを持っていくと安心です。普段から適切に対処できるよう準備しておくことで、矯正後の歯並びをしっかり守ることができます。

 

Q1:歯並びの後戻りが完全に起こらない矯正方法はありますか?
A1:歯並びは個人の生活習慣や成長、加齢によって変化するため、完全に後戻りを防ぐのは困難です。ただし、矯正技術や継続的な歯科ケアにより、後戻りのリスクは最小限に抑えられます。

Q2:歯並びはなぜ後戻りするのでしょうか?
A2:主な原因は、日常生活での習慣や口内の圧迫です。頬杖をつく癖や、睡眠中の舌の動き、成長や加齢にともなう変化などが挙げられます。これらの習慣が歯並びに圧力をかけ、徐々に変化を引き起こします。

記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐

記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐

略歴

  • 日本歯科大学新潟歯学部 卒業

所属学会・資格

  • 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
  • 日本訪問歯科協会認定医
  • 日本歯周病学会 会員
  • 日本障害者歯科学会 会員
  • 日本訪問歯科協会 会員
  • 日本歯科保存学会 会員

著書

  • 『よみがえる青春のかみごこち』 国際臨床出版社
  • 『訪問歯科診療におけるメディカルインタビューの進め方』 日本訪問歯科協会
  • 『訪問歯科診療 アドバンスプログラム』DVD内著書 日本訪問歯科協会
  • 『補綴とデンチャーへのリマインダー』DVD教材収録 日本訪問歯科協会

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