噛み合わせが悪いとこんなデメリットが!放置は危険|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

お気軽にお問い合わせください

072-229-6474
COLUMN
矯正歯科コラム

噛み合わせが悪いとこんなデメリットが!放置は危険

矯正治療一般

噛み合わせが悪い状態を放置すると、見た目の問題だけでなく、口腔内や全身の健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
主なデメリットは下記のとおりです。

・しっかりと噛めない
・虫歯や歯周病になりやすい
・顎の関節に負担がかかってしまう
・滑舌が悪くなる

さらに、消化不良や滑舌の悪さなど、日常生活における思わぬ不調の原因にもなり得ます。
本記事では、悪い歯並びや噛み合わせが悪いことによるデメリットを詳しく解説します。

悪い歯並び・噛み合わせのデメリット

歯並びが乱れている、いわゆる八重歯やすきっ歯、出っ歯や受け口といった状態や、上下の歯が適切に合わないといった噛み合わせの問題をそのままにしておくと、様々なトラブルを引き起こす原因となります。
例えば、歯が重なっている部分や隙間がある部分は清掃が難しく、磨き残しが生じやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特に、奥歯の噛み合わせが悪いと、食べ物を効率よく噛み砕けないため、胃腸への負担が増加することも考えられます。

さらに、力のバランスが崩れることで一部の歯に過度な負荷がかかり、歯が欠けたり、摩耗したりする問題も生じやすくなります。
このような状態が長く続くと、最終的には歯の寿命を縮めることにも繋がりかねません。噛み合わせが悪いと、見た目だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の対処が重要です。

しっかりと噛めない

噛み合わせが悪い状態が続くと、食べ物を十分に細かく噛み砕くことが難しくなります。
これにより、消化器官に過度な負担がかかり、消化不良を引き起こす可能性が高まります。消化が不十分なまま食べ物が腸に運ばれると、栄養素の吸収効率にも影響を及ぼし、結果として身体全体の健康状態にも不良な影響を与えることがあります。

また、よく噛むという行為は、顎の骨の適切な発達を促し、口周りの筋肉を鍛える上で非常に重要です。しかし、噛む機能が十分に発揮されないと、これらの成長に悪影響が出ることが懸念されます。
特に成長期の子どもにとって、噛み合わせの不良は、顎の発育不良や口腔機能の低下を招き、「お口ポカン」のような状態につながることもあります。
このような状態が長く続くと、正しい歯並びが形成されにくくなる可能性も指摘されています。噛み合わせの問題は、見た目だけでなく、全身の健康にまで影響を与えるため、早期に専門家による診断と治療を検討することが大切です。

虫歯や歯周病になりやすい

噛み合わせが悪いと、歯が重なっていたり複雑な角度で生えていたりするため、歯ブラシが届きにくい箇所が生まれます。
このような場所は汚れや歯垢が溜まりやすく、虫歯や歯周病の温床となります。

特に20代といった比較的若い方々には意外と知られていない事実ですが、これは非常に重要な問題です。歯を失う原因のトップ2が歯周病と虫歯であり、歯周病は虫歯がなくても歯を失う原因となることがあります。

歯並びや噛み合わせが悪いと歯周病のリスクが高まります。
歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
0歳からの体の成長過程で、免疫力が歯周病菌から歯を守ってくれますが、年齢と共に免疫力は低下し、歯周病菌が増加する傾向にあります。
噛み合わせが悪い状態を放置することは、清掃不良のリスクを抱え続けることになり、歯の健康を著しく損なう問題です。

ある研究では、20代の若い人で、噛み合わせが悪い人は正常な噛み合わせの人と比較して、約2倍の可能性で歯周病になるリスクを抱えているという結果も出ています。
矯正治療によって歯並びを整えることは、日々のセルフケアの質を高め、これらの病気を予防する上で非常に有効な治療方法です。

顎の関節に負担がかかってしまう

不適切な噛み合わせは、食事の際に顎の関節へ不均等な力をかける問題を引き起こします。
特定の歯にばかり負担が集中すると、その歯がすり減りやすくなり、結果として顎の位置が徐々にずれていくことがあります。このズレが顎関節への過剰な負荷となり、口を開けるときに音が鳴ったり、痛みを感じたりする顎関節症を引き起こす可能性があります。

噛み合わせが悪い状態は、顎関節に継続的なストレスを与え続ける問題であり、治療をせずに放置すると慢性的な顎の痛みや不快感に繋がることもあります。
顎関節症と歯並びは必ずしも直接的に関連するとは限りませんが、噛み合わせのバランスを整えることは、これらのリスクを軽減するために非常に重要です。
そのため、矯正治療によってバランスの取れた噛み合わせにすることは、顎関節への負担を減らし、将来的な顎関節症の発症リスクを回避するために重要なのです。

滑舌が悪くなる

歯並びや噛み合わせが悪い状態にあると、言葉を発する際に空気が漏れてしまい、特定の音を出すことが難しくなります。
特に「サ行」や「タ行」、「ラ行」といった歯擦音や破裂音は、舌と歯、あるいは上下の歯が適切に接触しないと不明瞭になりがちです。
これにより、滑舌が悪くなるだけでなく、話すこと自体にコンプレックスを抱き、コミュニケーションに消極的になってしまう方も少なくありません。

歯と歯の間に隙間が多い「すきっ歯」や、上下の歯がうまく噛み合わない「開咬」といった歯並びは、空気が漏れやすい典型的な例です。
このような問題は、舌の動きを制限し、発音に悪影響を及ぼすため、歯の矯正治療によって噛み合わせを改善することは、滑舌の向上に大きく貢献します。
適切な噛み合わせは、明瞭な発音を可能にし、自信を持って会話ができるようになるための重要な要素です。

まとめ

噛み合わせの問題は、見た目だけの問題にとどまらず、咀嚼機能の低下、虫歯や歯周病のリスク増大、顎関節への負担、発音への影響など、全身の健康にまで多岐にわたる悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、顎の骨の大きさと歯のバランスが悪いと、適切な噛み合わせが阻害され、歯並びの乱れにつながります。

また、不適切な噛み合わせは、顎関節に過度な圧力をかけ、顎の痛みや不快感、頭痛、耳鳴り、口の開閉困難などの顎関節症を引き起こすことがあります。
さらに、噛み合わせの乱れは、消化不良や自律神経の乱れ、顔の歪み、肩こり、腰痛といった全身の不調の原因となることも指摘されています。

これらの問題は放置しても自然に改善することは稀で、むしろ将来的にさらなるトラブルを招く可能性があります。例えば、悪い噛み合わせを放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、特定の歯に過度な負担がかかり、歯の寿命を縮めることにも繋がりかねません。

噛み合わせに不安を感じる場合は、自己判断せずに専門家である歯医者に相談することが解決への第一歩です。
精密な検査を通じて、患者様の口腔内の状態や問題の程度に合わせた治療計画を立てることが重要です。
必要であれば、歯の位置を調整する矯正治療や、歯の表面をわずかに削って噛み合わせのバランスを調整する咬合調整、クラウンやインプラントを用いた補綴治療、顎関節の緊張を和らげるスプリント治療などが検討されます。
これらの治療によって噛み合わせを改善することで、口腔内全体の健康維持だけでなく、全身の健康向上も期待できます。

 

記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐

記事監修 医療法人祐愛会「西村歯科」 西村 有祐

略歴

  • 日本歯科大学新潟歯学部 卒業

所属学会・資格

  • 日本口腔インプラント学会JSOI専修医
  • 日本訪問歯科協会認定医
  • 日本歯周病学会 会員
  • 日本障害者歯科学会 会員
  • 日本訪問歯科協会 会員
  • 日本歯科保存学会 会員

著書

  • 『よみがえる青春のかみごこち』 国際臨床出版社
  • 『訪問歯科診療におけるメディカルインタビューの進め方』 日本訪問歯科協会
  • 『訪問歯科診療 アドバンスプログラム』DVD内著書 日本訪問歯科協会
  • 『補綴とデンチャーへのリマインダー』DVD教材収録 日本訪問歯科協会

最新記事

カテゴリー

月別アーカイブ

top
072-229-6474 お問い合わせ
line
LINE予約
お問い合わせ CONTACT
line
LINE予約